浜松町駅から徒歩で移動中のこと。
増上寺の辺りで、見覚えのあるポール灯を見つけた。

メテオリーテだ!

奥にも2本ある。

まだ残っていたんだ。
状態も良さそう。
懐かしくて、しばらく眺めてしまった。
帰宅後、昔のカタログを引っ張り出してみることに。。。
↓ヤマギワ総合カタログ‘91-’92版 より


この器具の特長は、ユニークな反射板。
ランプの周りを名刺くらいの大きさの反射板数枚で囲み、そのレイアウトで光の広がりを制御。
このアイデアによって器具の薄型化が実現できたのです。

支柱と灯具を結ぶ、細いアームも斬新だった。

その効果で、灯体が支柱から浮いているかのよう。
個性的なアームだけど、ポール灯の1灯用・2灯用はもちろん、ブラケットにもピッタリとハマっています。
デザインは、黒川雅之さんが担当。
正に「名作」と言っていいのではないでしょうか。
実は、私、このメテオリーテの弟分である「ムーム」の商品化を担当しました。
↓ヤマギワ総合カタログ 2000-2001年度版 より

・・・と、ここまで書いていて、ムームのことは過去のブログに載せていたのを思い出した。
『照明30周年/2019年8月』
http://namiki-design.sblo.jp/article/186485456.html
なので、ムームの思い出話はしないでおきます。 笑
メテオリーテとムームは、既に生産は終了している。
2002-2003カタログには掲載されていなかった。
私が増上寺付近で見たメテオリーテは、設置されてから20年以上は経過したことになる。
器具は更に老朽化するだろうし、使用しているHIDランプもいずれは生産終了になるだろうし、いつまで使ってもらえるのか。。。
無くなるのは惜しい名作なので、LEDに光源を変えるなどして、何とか生き残ってほしいものです。
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