2022年04月22日

へら絞り工場を視察


先日、へら絞りの工場に行ってきました。
新製品開発の為、事前に確認したいことがあったので。


へら絞り工場に来たのは30年振りくらい。
しばらくの間、作業の様子を見させていただきました。


「へらしぼり」って、聞いたことがない人、多いよね。

へら絞りとは…
あらかじめ作っておいた型(立体的な回転体)に金属板(円盤状の平板)を合わせて、回転しながら成型する手法のこと。
「へら」と呼ばれる棒の先を、金属板に押し付けながら少しずつ形にしていきます。
陶芸で使う「ろくろ」の金属版って感じでしょうか。


hera_shibori_1.jpg


ベテランの職人さんが、鮮やかな「へらさばき」で形にしていました。
簡単そうだけど...熟練の技だからそう見えるんだろうな。


私が行った時は、アルミで深めの容器を作っていました。
画材関係で使われるとのこと。


照明器具では、この「へら絞り」で作った部品が多く使われます。
ランプの傘(シェード)をはじめ、器具を壁や天井に取り付ける為の部品である「フランジ」や、ソケットを覆う「ソケットカバー」などが主なところです。


例えば、私が2014年にデザインした小型ペンダントのシェード↓

hera_shibori_2.JPG


1ミリ厚の鋼板をへら絞りで成型し、外側に真鍮色メッキ、内側には白色塗装を施しています。
型には安価な木型を使い、少量生産に対応していただきました。
ちなみに、大量に生産する場合の型は金属製(金型)になります。


このような「へら絞り工場」、国内においては減少傾向だそうです。
もの作りの拠点が海外に移行しているのです。
この素晴らしい技術が国内で残っていけるといいんだけど。

posted by 代表 at 09:24| My Design

2021年12月05日

ロートアイアン風の照明器具


tsuru_light.jpg


先日、川口市の工場に行ってきた。
仲間と駅で待ち合わせをしたんだけど、早めに行って一人ランチをすることに。


食べ終わってから駅前広場に戻ると、昼時なのに照明器具が点灯している。
タイマーの設定ミスだろうか?


実はこれ、私がデザインしたもの。
発売が2004年なので、もう17年も継続しているロングセラー。


ブラケットと庭園灯、門柱灯を揃えるシリーズ商品で、当時流行りだしていたロートアイアンの意匠を取り入れたものだ。
ロートアイアンは、鉄をハンマーでたたいて造形したもので、窓枠や階段の手すりに使われてる。


上の画像は、シリーズで最もシンプルな門柱灯で、ロートアイアン風の部品が少ない。
ブラケットだと、クルリと丸まったアームが付くので、いかにもそれっぽく見えるんだけど。
でも、そのアームはハンマーでたたいてなくて、アルミダイキャストで作っている。
だから 『ロートアイアン風』 なのね。


それにしても、自分のデザインしたものが身近で見れるのは嬉しいことです。
ここみたいに何台も並んでいると尚更。


あれ? 手前の、ランプが真っ直ぐに立ってないね。
ソケットが曲がっているのかな?
ま、いいか。

posted by 代表 at 09:10| My Design

2021年06月05日

マルチカラーデザイン


部屋の片付けをしていたら、こんなユニークなものが出てきた。

WAKITA HI-TECS.jpg


カラフルなキャンドルスタンド。

私の持ち物の中では異彩を放つデザイン。 
WAKITA HI-TECSのイベントでいただいたものだ。
デザインされたのは三原昌平さん。 

そのイベントは確か1990年頃で、仕事を早めに切り上げて原宿まで見に行ったんだっけ。 
新製品発表会だったのかな、話題のテープカッターや置時計もあったような。
当時は、色を組み合わせたデザインを見るとウキウキしていた記憶がある。 



私にとって三原昌平さんといえば 『トライメッシュ』


trimesh.jpg

【ヤマギワ Interior Lightingカタログ 91-92版より】 


先が尖がったピラミッドはパンチングメタル。
そこから透けて見えるボール球の感じが素敵で、一目惚れしました。 
今は生産していないけれど、復活してくれないかなー。 



話を戻します。
この頃、私が勤めていた会社(ヤマギワ)でもカラフルな照明器具を扱っていた。

alesia.jpg


イタリア・アルテミデ社 『ALESIA』のマルチカラーバージョン
【ヤマギワ Interior Lightingカタログ 90-91版より】 

ダウントランスのネットカバーが丸いだけでもかわいらしいのに、そこを赤くしちゃってるし。



他にも、

キグット.jpg


ヤマギワオリジナルの 『キグット』 
デザイン: LDヤマギワ研究所
【ヤマギワ Interior Lightingカタログ 90-91版より】 



bobarm.jpg


ヤマギワオリジナル 『ボバーム』 
デザイン: LDヤマギワ研究所
【ヤマギワ Interior Lightingカタログ91-92版より】 


これらは私が入社する前からカタログに掲載されていたので、デザインされた経緯は知らない。
デザインの感じからすると、40年前(1981年)のメンフィスのスタイルに影響されていたのかな?
いや、バウハウスの色にも似ているような・・・ 分からん。



ついでに、私の学生の時の作品を。

clock_toshiyuki.namiki_1.jpg


clock_toshiyuki.namiki_2.jpg


『時計』のデザインが課題だった。 
1984年、20歳頃のデザイン。 

この時の私はメンフィスのデザイン活動なんて、これっぽっちも知らなかったのに、影響を受けているようなデザインに見える。

学生にありがちな突貫工事で作ったモデルなので、出来栄えはいまひとつ。
でも、先生に褒めてもらえた記憶が残っている。 


何故マルチカラーにしたのかは・・・

たぶん、プラモデル用に持っていた「有り合わせ」の塗料を使ったんだろうなー   笑 

posted by 代表 at 18:27| My Design