高校時代に美術を教えていただいた先生からの依頼で、母校の後輩に「照明器具の話」をすることになりました。
卒業後、37年振りに訪れた母校。
正門から入る。

新しいモダンな校舎に建て替わっていて、そのレイアウトもすっかり変わっていた。

サッカーで走り回ったグランドも、ちょっと雰囲気が違う。
それでも、体育館は昔と変わっていないようだ。

学校の象徴だった「切磋琢磨」の碑は、位置が変わったけど残っていた。
今回、私が担当したのは、3年生の工芸の授業。
授業では紙や陶器で明かりのオブジェを製作していて、その合間に私が照明の話をすることになっていた。

女子生徒の多い教室。
男子はひとり。
学校のシステムが単位制に変わったそうで、自由に科目を選択できるんだとか。
工芸は女子のほうが人気なのかも。
着ている制服もジャージも自分の時とは違うから、母校って感じがしない。
それでも、私と同じ中学出身の生徒が3人もいたことで、親近感が沸いてくる。
「照明器具の話」、まずは、私のデザインした照明器具を紹介しながら、その用途や形態の多彩さを知ってもらう。

次に、私が手掛けた特注物件を例に、デザイン作業を経てから製品が出来て、それを現場に納めるまでの流れを説明。


そして、照明器具の部品構成と光源、使用する素材(ガラス、アルミ、紙、樹脂 等)を紹介。
最後に、昨年お亡くなりになったドイツ人デザイナー、インゴマウラーさんの作品を紹介しながら照明器具の魅力を解説。

以上が私が頭をひねって考え出した、高校生に向けた「照明器具の話」。
生徒達は最後まで私の話をよく聞いてくれたし、参加者全員から質問をもらった。
既に次の進路が決まっている3年生。
デザイナーの仕事に興味がある人もいて、スキルアップの方法や仕事の苦労のこと、私の年収までも質問をされてしまった(笑)
90分の授業は、あっという間に終了。終わってみれば、楽しい時間だった。
この話をいただいた時は、どうなることかと思ったけど。
授業の後は校長先生にご挨拶をしてから、校内にある「記念館」に。
そこには、学校の過去の写真や資料とかが展示されていた。
私が在校していた当時の校舎模型を発見!

懐かしい〜
このような模型は見慣れているけど、これは特別。
当時を回想しながら、ずっと見ていられるよ。
こんなパネルも発見。

私の学年の写真ではないけど、ファッション的にほぼ同時代。
女子は聖子ちゃんカットだし(笑)
「創立90周年記念誌」もいただいてきました。

学校が終わった後、先生に食事をご馳走していただく。
在校時の思い出話も、卒業後の話も楽しい。
このブログ、授業の3日後に書いているんだけど、今ではこちらがお礼したいくらいです。
良い思い出になりました。
ありがとうございました〜
では、最後に
生徒達と一緒に記念撮影をした様子を妻の描いたイラストにて↓

あれ?
私を可愛く描き過ぎじゃない。
ハハハ