2019年8月も終わり。
ふと思い出したんだけど、私が照明に携ってから、今月でちょうど30年が経ちました。
そこから今現在に至るまで、ずっと照明の仕事を続けてます。
当時は照明器具にはまるなんて、これっぽっちも思っていなかったんだけど。
そのきっかけになったのは、照明会社・ヤマギワへの入社。
デザイン事務所から、メーカーへの転職でした。
自分としては、デザイン事務所の方が様々なデザインが出来るのでいいと思っていたんだけど、あこがれていた先輩について行く感じで、入社することになりました。
その時、私24才。バブルの真只中。
それからいろいろあって30年が経ち、未だに飽きずに照明の仕事をしています。
まだまだ続けるつもり。
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ここで、駆け出しの頃・ヤマギワ時代に携わった、特に想い出のある2シリーズをご紹介。
[JACK IN SYSTEM]


[1992年_ヤマギワ_ジャックインシステム・カタログより]
本格的に開発に参加したのは途中からだけど、単品のカタログや販促ビデオの製作もさせていただいて、大変良い経験になりました。
新製品発表会で、ヤマギワ福岡店に行ったのも良い想い出。
新宿のリビングデザインセンターOZONEさんやイルムスさんに多くの台数を設置してもらってたんだけど、まだあるかな?
続いて、
[MOOM/ムーム] デザインは黒川雅之さん


[1993年_ヤマギワ_総合カタログより]
これは製品化の作業から引き継いだもの。
ポール灯の担当は初めてだったので、一から勉強をしながらの製品化でした。
実寸の発泡モデルを作って黒川先生にプレゼンしたりして、ワクワクしながらの作業でした。
商品撮影も全て立ち会いました。黒川先生が設計された建物のあるゴルフ場まで行って撮ってきたんですよ。
単品の撮影は、神田にあるフォトスタジオで。
白・黒・シルバーの3色展開だったんだけど、モノが一つしかないので、私がスタジオの外に出て、カラースプレーで塗り直しての撮影でした。
撮影が終わった時は、外が明るくなってました。
(今ならパソコンで色を変えられるのにね)
どちらのシリーズも1992年の発売。
既に販売はしていませんが、今だって通用するデザインだと思いますよ。(LED化して)
こう思い返してみると、小規模なプロダクトデザイン事務所から照明の会社に移れて幸運でした。
それもヤマギワというデザインに秀でた会社に。
好景気という幸運も重なって、とても濃厚な経験をさせていただきました。
これが私が照明好きになった理由のひとつです。
他の理由の話になると更に長くなるので、今回はこれで終わります。
お付き合い、ありがとうございました。