今日も暑かったですね。
それなのに、まだ梅雨は明けないそうです。
またまた、JIDA ライティングデザイン研究会の仲間と一緒にシャンデリアの取材に行ってきました。
今回は、オーストリア・ウィーンの名門、ロブマイヤー。
創業してから約200年。ハプスブルグ家御用達。
ヨーロッパに残る、数少ない伝統的なガラス工房。
シャンデリアは受注生産、オートクチュールです。
南青山にある日本総代理店の(株)ロシナンテさんにおじゃましました。
メトロポリタン

ニューヨークのメトロポリタン歌劇場にあるのは、これの大きなものです。
1966年、オーストリア共和国からアメリカ合衆国に贈られました。
今見ても、斬新な造形です。
ホフマン

ウィーンを代表する建築家、ヨーゼフ・ホフマンのデザイン。
ウィーン工房って、学校で教わりました。
クリムトの時代の人です。 金色の模様はクリムトの絵を連想します。
ヒューテル

建築家・オズワルド・ヒューテルのデザイン。
写真だと赤っぽいけど、実際は黄色い金色です。
クリスタル全体が金色に輝くようにデザインされています。
このクリスタルは、金色との相性が抜群に良いのです。
白熱電球ともよく合います。
調光しながら好みの明るさに調整するといいでしょうね。
ロブマイヤーのクリスタルガラスには鉛が入っていないので、質感に温かみを感じます。
鉛が入っていると、スワロフスキーのようにクールな感じで、虹色の輝きが出ます。
同じクリスタルでも対照的な印象です。
製法的には、鉛が入っていないほうが、より高い温度にしないと作れないそうです。
また、鉛が含有しないほうが軽く、割れにくいというメリットもあるそうです。
しかし、鉛を入れることで生産性は高まったし、美しい虹色の輝きも得たので、どちらが良いとは言えないです。
知れば知るほど、奥が深い世界です。ヨーロッパの本物。
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追記します。
ロブマイヤーが、いかに名門で本物で質が高いと書いても、写真を見ても分りにくいですよね。
そこで、価格をお伝えしましょう。
メトロポリタン ¥5,076,000
ホフマン ¥2,376,000
ヒューテル ¥8,100,000
この価格は2016年5月1日のもので、税込みです。
ね、最高級でしょ。